JCOG乳がんグループ

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ご挨拶About Us

 皆様我々のHPをご覧いただき誠に有難うございます。前代表の岩田広治先生より引き継いで2024年1月よりJCOG乳がんグループの第6代グループ代表を務めさせていただいております枝園忠彦と申します。よろしくお願いいたします。

 JCOG乳がんグループは1984年にJCOGが発足した当初から活動している伝統のある研究グループです。2024年現在全国51施設が参加して研究活動を行っています。

 近年乳がんの治療戦略は日々進歩しています。新規薬剤が続々と開発されてくる時代を迎え、薬剤・手術・放射線治療・その他治療などを、「どのような患者さん」に「どのように組み合わせて」治療することが、最も適切かを検証することは極めて大切です。そしてその検証には、設定した目標に対して決まった尺度による評価が必要です。

 目標は「がんを治すこと」「再発させないこと」に加えて「きつい治療や無駄な治療をなるべく減らすこと」や「医療にかかる費用をなるべく抑えること」などであり、尺度は「予後(生存期間・生存割合など)」や「QOL」です。様々な考え方の患者さんが、自分の考え方にあった適切な治療を安全に選ぶことを可能にするエビデンスは、臨床試験という方法で作られます。

 現在我々は薬物療法に手術や放射線治療も加えた集学的治療に関して最新のエビデンスを作るために臨床試験を企画・実行しています。また、治療だけでなく最新の病理や放射線診断法についての研究も行っています。

 臨床試験の最初の種となる、臨床的疑問は日々の患者さんの診療の中から生まれます。「もっといい治療はないか?」「副作用の少ない治療はないか?」「手術しないで済む治療はないか?」「来院回数の少ない治療や経済的に無理にない治療はないか?」など患者さんが望んでいることがそれにあたります。そして、その疑問の解決のために作られた臨床試験には、その時に治療している患者さんのご協力が不可欠です。

 我々JCOG乳がんグループは患者さんとともに、乳がん診療をより良いものに進歩させていきたいと考えています。乳がんは世界共通の病気です。皆さんと一緒に、日本で作られたエビデンスで世界の乳がん患者さんを少しでも幸せにできるように努力していきましょう。

JCOG乳がんグループ代表
岡山大学病院 枝園 忠彦

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